ASUS X205TAでLinuxを使おうなんて考えるな
さて、ここに31000円というトンデモ価格のネットブックがある。
ASUS X205TA だ。
SSD 64GB、重さ980gにも関わらず11時間以上も動くという謎スペックだ。
- 出版社/メーカー: Asustek
- 発売日: 2015/02/21
- メディア: Personal Computers
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本当はASUS X200MAを買いたかったのだが、
2月の段階では31000円であったにかかわらず現在は41000円と、
なんと1万円の価格上昇を起こしてしまったがために、完全に買い時を失ってしまった。
こちらはSSDでなくHDDの代わりに 500GB だったり、(ただしHDDのぶん、寝てる間にベッドから落としてHDD死亡→PC死亡の可能性は高まる)
USB3.0が使えたりする。あと重さは200g重くて1.2kg。
USB3.0はけっこう重要なので、今の時代あったほうがいい。
バックアップも速いし、今回のようにUSBメモリからUbuntu起動なんて場合は、起動時間にかなりの差が生じてくるはずだ。
買い時さえ逃してなければ X200MA を買いたかった・・・。
いや、X205TAも素晴らしいんですけどね。
Android SDK+NDK でも 5.5GB くらいあるから、
SSD 64GBで運用するのって、予想はしてたけどけっこう厳しかったり。
Macbook Air の人々も、どうあの少ない容量をうまく使ってるのか気になるこの頃です。
本題
さて、せっかくの低スペックPCだから、その魅力を発揮するためにLinuxを導入しようと思う人は少なくないだろう。
だが言っておく。
Linux 使用を目的として X205TA を買うのは絶対にやめておけ!(少なくとも今は)
その最たる理由が、ドライバの関係でWi-Fiがつながらないことだ。
つながりにくさNo.1 とかではない! そもそもつながらないのだ!!!*1
Ubuntuをインストールするには、ネットへ接続していることが必須条件となる。
しかしWi-Fiが使用不可能だし、このPCにはLANポートもない。
よって、Ubuntuをインストールすることはできない!
USBメモリからの起動はできても、SSDへのインストールができないのなら実質使い物にならない。
(USB2.0のせいで、OSの起動までも数分単位で待たされることになる)
もしインストールがしたいのなら、USBでの無線LAN子機は必要不可欠だ。 BUFFALO 無線LAN子機 コンパクトモデル 11n技術・11g/b対応 WLI-UC-GNM
これとか買うといいらしい。……けど、1000円払ってLinux動かしたいかっていうと、
そこまでの気持ちは今のところなかったので保留中。
この機器さえあれば、あとはこちらのサイトで書かれていることに従えばインストールできるはずだ。
ASUS x205TA with lubuntu (ubuntu)
(記事はlubuntuについてだが、Ubuntuでもほぼそのまま代用できる方法だ)
また、Linuxカーネルが4.0以上であればドライバが対応して
内蔵Wi-Fiの動作がおこなえるようになるので、
Ubuntuインストール後にカーネルを現在の最新の4.0.4にすれば、USBの無線LAN子機も必要なくなり安心だ。
情報元:InstallingDebianOn/Asus/X205TA - Debian Wiki
USB無線LAN子機を使わずがんばってもみた
「USBメモリにUbuntuをインストールして、そこのLinuxカーネルを4.0.4にアップデートしてから、そのUSBメモリでX205TAを起動させれば無線LANが動くのでは?!」
と考えつき試してみた。名案の気がしたのだが……
- 用意したもの:
- ネットにつなげられる別のPC
- Ubuntu をインストールしたい64GBのUSB3.0メモリ(最近安いのね)
- 上のUSBメモリが Ubuntu をインストールするために使う、Ubuntuを起動させるためのUSBメモリ4GB。
(これに Universal USB Installerを使って、一時的にUbuntuをインストールする)
- インストール手順:UbuntuをUSBメモリにフルインストール。作成/保存したデータをWindowsで読めるようにしてみる。 | Cloud-Work.net
なお、パーティションは今回、32GB、32GBで分けた。 - カーネルのアップデート:必要なdebファイルをインストールし、
sudo dpkg -i linux-headers-4.0.4-*.deb linux-image-4.0.4-*.deb
(参考:Linux Ubuntu カーネルを最新のものにアップデートする(3.16.0) | Linux(GNU/Linux)についての知識のポケット)
結果は、BIOS選択時に選んでも起動されず失敗だった。
bootia32.efi が必要なのかな、と思い、
suコマンドでスーパーユーザーになり、
がんばって、なぜか管理者アカウントでも入れない boot/BOOT/EFIディレクトリ*2にアクセスして bootia32.efi を貼り付けもしたが、それでもダメだった。
つらく苦しい旅だった。
ひとまず私は、急いでもいないので、
きっと半年後にリリースされるUbuntuのLinuxカーネルは4.0以上だと思うから、そこまで待つことにしたい。