同人イベントスタッフ用語集!
ゴールデンウィークですね!!
ゴールデンウィークといえば、各種イベント! 同人イベントですね!
最近は同人イベントにサークル参加することはあってもスタッフ参加をなかなかしない私ですが、
「今後スタッフ参加する方のための記事がないな〜」と、ふと思ったので書いてみました。
同人イベントスタッフ用語集!!
これであなたも「コミケ」や「M3」や「コミティア」のスタッフになっても困らない!
・・・かもしれません。
私がやったことあるのはM3スタッフだけなので、
もしかすると他イベントでは使われない言葉があるかもしれませんが、たぶんだいたい共通です。
1. 一般用語編
スタッフ参加だけでなく、一般参加やサークル参加においても使うであろう言葉や知識です。
1-1. 「お客様はいない」
同人イベント鉄の掟です。
同人イベントは全員が参加者で、みんなで作るお祭りです。
(参加形態に応じて、一般参加者・サークル参加者・スタッフ参加者と呼び分けます)
コミケくらいの規模になると、扱うお金の大きさの問題から法人化はしていますが、
どの同人イベントも基本的に非営利目的でおこなわれています。
イベントスタッフもボランティアです。(意外と知られていない)
この仕組みを悪用して、営利目的でイベントを開催しているのに、
イベントスタッフはボランティア扱い(弁当+2000〜3000円の謝礼)で多数の同人イベントを開催している会社があり、
同人イベント慣れしている人々からは煙たがられています。(「ゆーちゃん」や「貴様ちゃん」と呼ばれている)
とはいえ、あの会社がないと地方の同人イベントがほぼ無くなるので難しいところです……。
1-2. 頒布(はんぷ)
「配布」とほとんど同じ意味です。
「お客様がいない」という基本概念をもとに、
商売っぽさが出るのを避けるため、同人イベントではよく使われる言葉です。
私も「サークルさんからCDを買う」でなく「CDを手に入れる」とか「ゲットする」とか言うように気を付けてはいますが、
とはいえ、『同人誌即売会』なんだし、「売る」「買う」って言い方はしてもいいような気もします……(笑)
1-3. てぃあ
「コミティア」 のことです。
1984年11月18日から始まる長い歴史を持ち、
東京だけでなく新潟や名古屋、大阪などの地方支部の開催も活発です。
1-4. こみいち
「COMIC1」(「こみっくいち」と読む)のことです。
「こみわん」と言う人もいます。
1-5. サンクリ
「サンシャインクリエイション」 のことです。
池袋サンシャインシティで年3回開催されています。
1-6. ぼます
「THE VOC@LOiD M@STER」 のことです。
VOCALOIDオンリーイベントの中では古株です。
「ボーマス」が正式の略称ですが、発音としては「ぼます」と言う人が多いです。
主催の「ケットコム」は、同人イベントの主催もしていますが、
元々は同人イベント情報を扱うポータルサイトで、古くから同人イベントの世界を支えています。
1-7. ぴお
大田区産業プラザPiO のことです。
同人イベントがよく開催されています。
実は、同人イベントが開催できるホールはそんなに多くありません。
「オタク=不潔、気持ち悪い」というイメージの影響だったり、
ホールの周りで徹夜して過ごす人や、イベント当日の行列による近隣からの苦情だったりで、
同人イベントはNG、となってしまっているホールが多いのです。
ありがたいことに PiO はいまだに同人イベントの開催を許可してくれていますが、
都産貿(とさんぼう。東京都立産業貿易センター) や TRC(東京流通センター) などとは異なり、
住宅街の中にあるため、会場外に行列ができてしまうと近隣住民からの苦情につながりやすいです。
苦情が増えて同人イベント開催がNGに変わってしまわないよう、
主催者が苦情防止のために細心の注意を払う必要のある、難易度の高いホールであるとも言えます。
2. スタッフ用語編
一般参加だとあまり使わなそうな言葉を並べてみました。
2-1. ようじょう
養生(ようじょう)テープ のことです。
転じて「幼女」と呼ぶこともあります。
ガムテ(ガムテープ)と違って、貼ってもあとが残りにくいので、
会場の床や机や扉などなど、いろいろな場所で活躍します!
ちなみに「マステ(マスキングテープ)」と「養生テープ」の違いは、
紙で出来ているのがマステ、ポリエチレンで出来ているのが養生テープだそうです。へぇ〜。
サークル参加さんだと、マステを持参してくる方は多いのではないでしょうか?
2-2. バミる
演劇などが好きな方はご存知の言葉かと思いますが、
位置を示すためにテープを床に貼り付けることです。
同人イベントスタッフは、サークル参加者さんが来る前に、
イベント開始前に長机を立てて配置しておく必要があります。
机同士がしっかり連なって、ひとつの島になる(大きな四角形をなす)ように配置しなくてはならないので、
あらかじめ机を置く予定の位置を養生テープでバミっておく必要があります。
このバミる作業をおこなう方々を測量班、
机を運んで配置していく方々を設営班、と言ったりすることもありますが、
設営についてはみんなでやるので班って感じでもないですね。
2-3. そとけい
「外警」と書いて「そとけい」と読みます。
開場前の、ホール外にできた列の整理をおこなう方々です。
1-7. で書きましたが、ホール外に人が溜まっていると苦情につながり、
次回のイベントをそのホールで開催できなくなる危険があります。
しかもそのイベントだけでなく、他の同人イベントまでNGになる危険性があります。
そとけいは、ホール外に迷惑が起こらないよう、
外に溜まっている人を列に案内し、行列を圧縮して大きく広がらないようにし、
みんなをホール内まで案内する非常に大切なお仕事です。
同人イベントスタッフの花形と言えるかもしれません。
2-4. こんたい
「混対」と書いて「こんたい」です。混雑対応ですね。
最近は「館内(かんない)」という言い方をすることも増えてきました。
混雑対応以外の館内対応も多いので、こっちの言い方のほうが自然かもですね。
「そとけい」との対比で、単純に「なか」と言うときもあります。
役目としては、ホール内の人の流れがスムーズになるよう声かけをおこなうものです。
例えばサークルさんの前で集団で話し込んでいて、通路の進行の妨(さまた)げになっている場合にお声がけしたり、
あとはホール内をスタッフ腕章をつけて巡回していますので、道案内を受けたり、落とし物を渡されて受付に届けに行ったり、といろいろやります。
イベントの空気を感じやすく、人助けをできる機会が多いのが楽しい部署です。
2-5. かたはん
「カタログ販売」の略です。
M3 や デジゲー博 などのイベントでは、
一般参加は1人1部カタログを購入し、入り口でスタッフに見せるように掲(かか)げて入る必要があります。
カタログは事前に同人ショップなどで購入することができますし、
当日イベント会場で購入することも可能です。
そのカタログを販売するのが、カタ販のお仕事です。
やることとしてはふつうのお会計ですが、同人イベントならではの注意点は、
「スタッフ参加者=店員、一般参加者=お客さんという関係性ではないので、そうならない会話」というところですね。
「いらっしゃいませ」「(購入後)ありがとうございましたー」だと店員っぽいので、
「こんにちはー!」「(購入後)いってらっしゃい!」っていう会話で、同じイベントに来た同志感を出そうとしてたりします。
カタログ販売だけでなく、販売所に並ぶ人の列整理をやったりもします。
2-6. ゲート
サークル通行証を持っているかや、入場に必要なカタログを持っているかなどをチェックする、
入り口の番人です。
サークル入場開始、サークル入場停止、一般入場開始の
それぞれのタイミングで通してよい人が変わるので注意します。
なお、サークル入場停止から一般入場開始の時間(一時的にサークル参加者も一般参加者も入場がおこなえなくなる時間)を
「館閉鎖(かんへいさ)」と呼びます。
参加者みんなが通る場所にいるため、道を聞かれることが一番多い部署かもしれません(笑)
2-7. でんせつ
「電気設営」の略です。
映像系や同人ゲームが多いイベント、楽器の演奏がおこなわれる同人イベントなど、
ごく一部の同人イベントでは、サークルさんに電源供給をおこなうために、ホール内の配線設計を考えます。
これ、 M3 以外でも存在する部署なんですかね…?
2-8. トラヤ
「トラックヤード」の略です。
トラックの荷物の積み下ろしをするエリア のことを指します。
同人イベントではイベント前日にサークルさんの荷物がホールへ搬入され、
また、イベント当日も、サークルさんが自宅へ直接送れるよう宅急便受付をするので、
クロネコヤマトさんなどと連携する担当の人は、トラヤの位置をしっかり覚えておきます。
また、充分なスペースがあるため、トラックのいない時間を利用し、
入場待機列を並べる場所として使われることも多いです。
3. 質問コーナー
用語集はこんなところですが、最後に、同人イベントスタッフに関して疑問に思われそうなところを書きます。
3-1. 同人イベントスタッフになるには?
まずは一度は同人イベントに一般参加してみるといいと思います。
「楽しかったなー」と思ったら、ホームページを見て、スタッフ募集ページから応募してみてください。
あとはイベントスタッフに直接聞いてみるのも手です。歓迎してくれると思います。
このような議論が Twitter に上がりましたが、
「スタッフに直接聞くのは正攻法でしょ!」という意見が多かったですし、私もそう思います。
顔なじみができていると、スタッフ集会への心理的なハードルも下がりますし。
親切そうな人に声をかけてみましょう!
(スタッフも同じオタクなので、コミュニケーションをミスしたりはあると思います。許して……)
3-2. 同人イベントスタッフって何が楽しいの?
イベントに参加しているみんなの、楽しそうな顔を見られるのが良いところです。
道案内などして「ありがとうございます!」って言ってもらえると、とても幸せになります。
あとは、同人イベントスタッフで友達ができるのもおもしろいです。
イベントスタッフをしている方、なんでか知らないですけど社会人として優秀な方が多いですので、
大きな刺激を受けることができます。
私が最初に同人イベントスタッフをしたのは高校生の時だったのですが、
周囲の方々にとてもお世話になりましたし、間違いなく私の人生に大きな影響を与えていると感じます。
人の役に立ってみたい、オタク仲間を作りたい、という方にはおすすめです。
3-3. 逆につらいことは?
ふだん運動しないタイプのオタクなので設営がけっこう疲れます・・・(笑)
イベント翌日は休みじゃないと体力がつらいです。よわよわです。
3-4. スタッフ参加とサークル参加は両立できる?
スタッフの忙しい時間は基本的にどの部署も
サークル入場開始前から、一般入場開始後1時間経つくらいまでなので、
1人サークルでない場合は、最初の1時間だけ仲間にサークルにいてもらうことにより両立が可能です。
1人サークルの場合は、
例えばイベント開始前の設営とイベント後の撤収だけのお手伝いとかいうのもできます。
「今回はサークル参加なのであまりお手伝いできませんが…」という会話はスタッフ間でよくあります。お気になさらず。
4. おわりに
最初にスタッフ参加したときは、みんながわからない言葉でやり取りしていて戸惑ったことを覚えています。
いま新しくスタッフ参加された方も、同じような戸惑いを感じてしまったら
それは申し訳ないなと思い、この記事を書き上げました。
「この言葉足りてないぞ〜!」がありましたら、コメント欄なりTwitterなりでご意見ください。
間違いのご指摘も。
同人イベントが楽しいと思ったら、ぜひ一度はスタッフ参加も経験してみてください!
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人事・採用ブログが誕生しました!
雑多に学んだことを書いているこの『ハトネコエ Web がくしゅうちょう』ですが、
このたび、組織のことや人事・採用関係の記事に関して、
『ハトネコエの人事・採用ブログ』 として独立させてみました!
目的としては『ハトネコエ Web がくしゅうちょう』のカテゴリーがすでにカオスで、
これ以上カテゴリーを増やしにくいってことだったり、
デザインを一新したブログでやりたいって気持ちだったり、妙な覚悟だったりします。
正直、独立させたところでちゃんと更新していくのか、
自分のことながらすでに不安でいっぱいなのですが(笑)、
独立させたからにはしっかり組織のことや採用のことについて書いていきたいと思います!
がんばります!
Visual Studio Code の Plugin をローカルにインストールする方法
以前、Visual Studio Code の Plugin (拡張機能)が壊れて、
それを直すためにプルリクを書いたのですが、その過程で Plugin のローカルインストールの方法を知りました。
忘れないようにブログにも書いておきます。
git clone https://github.com/nekonenene/code-settings-sync.git -b v3.2.4-patch && cd code-settings-sync npm i npm i -g vsce vsce package /Applications/Visual\ Studio\ Code.app/Contents/Resources/app/bin/code --install-extension code-settings-sync-3.2.4.vsix # Then, restart Visual Studio Code
と書いたのですが、実際そんな感じです。
1. 下準備
まずは修正したい拡張機能のリポジトリを見て git clone します。
clone し終わったらそのリポジトリのディレクトリに移動し、
依存パッケージ (node_modules) をダウンロードします。
npm install
バージョンを変更したい場合は、
package.json
ファイルの "version": "x.x.x",
のところを元の値より大きなものにします。
2. vsix ファイル作成
拡張機能ファイルを作るためには vsce を使います。
以下のコマンドでインストールします。
(なお、使用にあたって Node.js のバージョンは 8 以上である必要があります)
npm install -g vsce
vsce のインストールが終わったら、以下のコマンドで vsix ファイル を作成します。
vsce package
3. Plugin インストール
最後にそれを code コマンドを使いインストールします。
code コマンドを使えるようにする方法はこちらにある通り、
Shift + Command + P でコマンドパレットを開いて、「>install code」と打つと出てくるものを押すだけです。
code --install-extension xxxxxx.vsix
で拡張機能のインストールが完了です。
『Extension 'xxxxxx.vsix' was successfully installed!』といったメッセージが表示されると思います。
4. Visual Studio Code のリロード
拡張機能のインストールを反映するため、 Visual Studio Code を reload する必要があります。
Shift + Command + P でコマンドパレットを開いて、「>reload window」と打って出てくるものを押し、リロードします。
5. おわりに
以上です。
ローカルインストールの方法が意外と簡単だと伝わったのではないかと思います。
これを活用して、「このプラグイン、こうだったらもっと使いやすいのに……」と思ったものを、
どんどん改善して自分流にしてみたり、便利な機能が作れたらプルリクエストを送ってみてください。