Codex (コーデックス)や Claude Code (クロードコード)といった、
AIでプログラミングがおこなえるツールを使うには、有料プランの契約が必要です。
「まずは無料でコーディングエージェントを試したい!」
そういった人には OpenCode (オープンコード)という選択肢が考えられます。
ここでは、OpenCode のインストール方法や、どのように使うかの基礎的な部分を解説します。
なお、ハッカソン参加者向けの紹介記事として書いたため、参加者に多かった Windows でのスクリーンショットを中心としています。
0: 注意!
OpenCode の一部のモデルが無料で使えるのは、
そのモデルを作っている人たちが、多くの人から入力データを集めて、モデルのトレーニング(学習)をしたいからです。
OpenCode を無料で使う場合は、
プロジェクトとして指定するフォルダ(あとで説明します)の中に
個人情報や会社のデータなど、大事なものが入っていないか 充分に気を付けてください。
1: ダウンロード&インストール
PowerShell など、ターミナルの中で動かす方法もありますが、
デスクトップ版がプログラミングに慣れていない人にとってもわかりやすいと思うので、そちらを説明します。
OpenCode のダウンロードページ から、デスクトップ版をダウンロード してください。
Windows の人は「Windows 向けダウンロード」、Mac の人は「macOS 向けダウンロード」と表示されていると思います
ダウンロードが終わったら、そのファイルを実行してインストールしてください。
Windows の場合
インストール中は以下のような画面が現れますが、「インストールが終了しました」のような画面は表示されずに終了するので注意してください。
インストールが終わると、OpenCode が自動で立ち上がり、以下のようなウィンドウが表示されます。
もしも自動で起動しない場合は、デスクトップに OpenCode アプリへのショートカットが現れていると思いますので、
アイコンをダブルクリックして OpenCode を開いてください。
Mac の場合
Mac でのインストールに慣れている人であればいつも通りの流れです。
ダウンロードしたファイルを開くと、以下のような画面が現れます。
OpenCode.app を Applications フォルダにドラッグ&ドロップしてください。
しばらく待つとインストールが完了するので、
Applications フォルダをダブルクリックし、
アプリケーション一覧の中から「OpenCode」を選び起動してください。
2: モデルの選択
無料で提供されるモデルは、時期によってたびたび変わります。
「0: 注意!」の項目で書いたように、
モデルを作っている各社は、あくまでモデルのトレーニングのために無料で提供しているからです。
充分なトレーニングが済んだと判断されると、各社は無料提供をやめてしまいます。
では、モデルを選択 してみましょう。
メッセージボックスの左下、以下の画像では「Big Pickle」と表示されている箇所をクリックしてください。
2026年9月5日現在、無料で提供されているモデルは以下の通りです。
今回は、上から2番目の「Muse Spark 1.3 」を選んでみます。
Meta社の作っているモデルです。
なお、1番上の「Nemotron 3 Ultra」は応答が返ってくるまでの時間が長すぎました。
無料だから、ある程度は時間がかかることも仕方ないのですが、長すぎると作業が進まないので、
スピードとAIの頭の良さを鑑みて、満足いかない場合には違うモデルを選択してみるといいと思います。
「Muse Spark 1.3」が無料公開されている間は、それを使うといいと思います。
応答速度は遅すぎないですし、性能は Claude Opus 5 に匹敵する という情報がありますので。
3: プロジェクトの選択
次に、どこのフォルダのファイルを読んだり編集するかを設定 します。
メッセージボックスの下、以下の画像では「Default Project」と表示されている箇所をクリックしてください。
そうすると以下の選択肢が現れますので、「プロジェクトを追加」を選択 してください。
「プロジェクトを追加」をクリック
フォルダーを選択する画面が出てきますので、
読んだり編集したいソースコードが入っているフォルダーを選択し、「フォルダーの選択」ボタンをクリック してください。
最初の「0: 注意!」の項で書いたように、
ここで指定するフォルダーの中に、モデルのトレーニングに使用されては困る情報(特に個人情報や会社の情報)を置かないようにしましょう!
また、上の画像の例における「Programs」フォルダーのような、いろんなプロジェクトが入っている親フォルダーを指定するのではなく、
1つのプロジェクトだけが入ったフォルダーを指定するようにしましょう。
4: AIに質問してみる
これで準備が整いました! AIに質問してみましょう!
試しに「このプロジェクトの中身を説明して!」 と質問してみましょう。
以下のように、ファイルの中身を読んで説明してくれました。
ここからさらに質問していってもいいですし、左上のプラスボタンから、新しいタブを開いて質問することができます。
AIは、情報が溜まりすぎると、どうしていいかわからなくなり変な行動をとることがあるので、
キリのいいタイミングで新しいタブを開き、AIにまっさらな気持ちになってもらうことも大切 です。
また、少し上級者向けですが、複数のタブを開くことで、
片方のタブで質問をしながら、もう片方のタブでは実装をしてもらう、などの使い分けも可能です。
5: AIに実装してもらうときのポイント!
実装してほしいことはいっぱいあると思います!
でも、適切に指示してくれないとAIにはわからないこともいっぱいあります 。
AIでコーディングをするときのポイントについて記します。
5-1: 実装してもらうよりも先に相談をしよう!
キーワードは「~したいんだけど、どうすればいいか教えて」 です!
逆に、「~したい」と最初から言わないよう注意してください。
「~したい」と言われるとAIは急に実装を始めちゃうんですけど、
要望を理解しきれずに混乱して、実装に失敗してしまうことがあります。
「~したいんだけど、どうすればいいか教えて」 と聞くことで、
何を使えばいいかや、どういう順番で実装すればいいか などのアドバイスをくれます。
実際にやってみたのが、以下のスクリーンショットです。
やることの全体像を示してくれるので、AIに急に任せるよりも、自分たちの頭も整理されていきます。
最後に『Supabase前提で MainPage.xaml にランキング表示 + 送信コードまで実装しましょうか?』と聞かれているので
「はい、お願いします」と言ってしまいそうになりますが、AIのオススメに対してグッとこらえるのも大事なポイント です!
AIは「選択肢」として Supabase を推奨してきましたが、どうしてその選択なのかをもっと理解する必要があります。
例えば
どうして Supabase が推奨なの? メリット・デメリットを教えて。Supabase, Firebase, PlayFab 以外の選択肢は本当にないの?
などと聞けると、AIを使いこなせている感が出てきます。
AIの推奨する選択肢について、どうしてなのか? 他の選択肢は本当にないのか? を聞く習慣 を身につけましょう!
AIはどれだけ質問しても怒らないので、わからない言葉が出てきたら、わかるまでトコトン質問 してください!
理解したら、AIの示してくれた全体像を参考に、少しずつ実装していきましょう。
5-2: こまめに git commit をおこなおう!
git は、例えるならゲームのセーブファイルを分けて保存してくれる ようなツールです。
git commit -m "データベースにスコアを保存する機能まで実装" のようなコマンドは、
名前をつけてセーブファイルを作っているコマンドと言えます。
どうしてセーブファイルを分けて保存すると便利かというと、
「うわ、やばい、詰んだ!(どうしようもなくなった!)」というときに、そのセーブファイルに戻れるからです。
git も同じことができます。
「AIにコーディングを任せたら変になった! 戻したい!」というときに、
git reset コマンドで、特定のセーブファイル(=コミット)まで戻れるようリセットすることができます。
機能の実装が終わって、動作することが確認できたタイミングで、
必ずコミット(git commit)をする ようにしましょう。
ターミナルで git commit をしてもいいですし、
OpenCode 内で「git commit して」と言っても代わりにやってくれます。
git は使い方が難しいところもあるので、git のわからないこともぜひAIに聞いてみて ください!
5-3: チームメンバーへの指示のつもりでAIに伝えよう
AIへの悪い指示の例は、「データベースに保存して」や「エラーを直して」という短すぎるものです。
AIのほうから「なにを?」と聞いてくれることもありますが、
会話が長くなってくると、AIのほうで推測して間違った解釈で進めてしまうことがあります。
AIにメッセージを送信する前に、
「チームメンバーに実装を頼むとして、この指示で伝わるかな?」 と一度文章を読み返してみてください。
「データベースに保存して」ではなく、
「ランキングを表示する画面で使いたいから、スコアをデータベースに保存する実装をしてもらえる?」に改善されるかもしれません。
「エラーを直して」ではなく、
「http://localhost:3000/hello のページを開くと Invalid token ってエラーが出るんだけど、なぜか調べてくれる?」に改善されるかもしれません。
(余談ですが、エラーやバグは、最初から直してとお願いするよりも、一度調査をお願いするほうが解決の可能性が高まる感覚があります)
少し文章を書くことに時間をかけてでも、
「チームメンバーにこの指示で伝わるかな?」 の気持ちで読み直してからAIに送信することを大切にしてください。
6: おわりに
OpenCode にコードの内容を説明してもらってプログラミングへの理解を深めることや、
実装やバグ修正をお願いすることで、プロダクトの完成を目指していってください!
OpenCode で物足りなくなったら、
課金プランである OpenCode Go や、Codex 、Claude Code などの使用も検討していってください。
それでは、引き続きファイトです!!🔥